
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
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県高校新人大会の柔道団体戦が10月31日に昭和電工武道スポーツセンターで行われ、男女ともに柳ケ浦が優勝した。「新チームになって初めての公式戦、全ての全国大会が中止となった先輩たちの悔しい思いを背負って優勝しようと臨んだ」とキャプテンの八木成勲(2年)。
男子の柳ケ浦は重量級の選手が少なく、前評判は決して高くはなかった。それでも新型コロナウイルスにより練習が規制された期間に走り込み、夏休みはそれまでの練習量を取り返そうと猛稽古を続けた。久保忠和監督が「どこよりも練習した。スタミナでは絶対に負けない自信があった」と話したように、全選手が粘り強く戦い、無駄なポイントを与えず、しぶとい柔道で勝ち進んだ。
決勝リーグでも派手な一本こそなかったが、全員が僅差に持ち込み3連勝で連覇を達成した。勝者に与えられる九州大会出場の権利は大会の中止でなくなったが、春の全国高校柔道選手権大会に向けて気持ちを切り替える。「まずは来年1月の全国選抜県予選に向けて決定力不足を解消したい。投げ技と必殺技と言えるものを求めたい」と久保監督。八木は「みんなで追い込み、全国につながる大会は全て制覇したい」と高い目標を掲げた。
団体戦で男女とも優勝した柳ケ浦
女子は実力が並ぶ大分西との試合に勝利して、3連覇を達成した。大会前には引退した3年生が練習相手となり、稽古をつけてくれた。キャプテンの永田彩乃(2年)は「先輩たちの支えがあり、チーム一丸となって戦えた」と振り返る。
大会の山場となった決勝リーグの大分西戦では、勝利の鍵を握った先鋒の原田瑞希(2年)が48kg級の選手でありながら、階級が上の選手にキレとスピードで対抗。相手のポイントゲッターと引き分けたことで一気に流れを引き込んだ。中堅の永田が優勢勝ち、大将の中村綺花(1年)が引き分けて優勝を手繰り寄せた。山尾明監督は「一人一人が持ち味を出し、積極的に戦ってくれた結果の勝利。接戦の中で力をつけてくれた」と選手をねぎらった。
チーム一丸となって戦えたと語った永田彩乃(右)
(柚野真也)
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