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なぎなた男子 県勢2選手が初めての全国高校選抜大会に挑む

なぎなた男子 県勢2選手が初めての全国高校選抜大会に挑む

 全国高校選抜大会なぎなた競技の男子個人戦に県内の2選手が出場する。11月の県高校新人大会で優勝した橋爪良樹(大分西1年)と田代敏寛(福徳学院1年)だ。二人は高校から本格的になぎなたを始めたが、ともに剣道経験者。竹刀をなぎなたに持ち替えた2人は初めての全国大会に思いをはせる。

 

 小学6年生まで剣道、中学時代は陸上を経験した橋爪。高校からなぎなたを始めた姉・千聡(大分西2年)が活躍する姿に影響を受け、自身もなぎなたを始めた。「剣道の間合いなど相手を崩す基礎はあった。陸上では400㍍走が専門だったので瞬発力と持久力は、なぎなたでも生かせていると思う」と自らを分析する。

 まだ試合の経験は少ないが、大会の緊張感は経験している。小野博美監督は「やるべきことは限られているので、徹底してやること。ふわっと気持ちが抜ける部分があるので、3分間集中できれば結果はついてくる」と背中を押す。橋爪は「面を打った後に隙が出るので、そこを注意したい。初めての大きな大会なので緊張すると思うが、出るからには優勝を狙いたい」と強い気持ちで大舞台に臨む。

 

「出るからには優勝したい」と意気込む橋爪良樹

 小学6年まで空手、中学から剣道、高校はなぎなたと「武道」を愛する田代は、間合いと駆け引きが武器。「相手がどんな形で打ち込んでくるか、ある程度分かる。間合いに慣れるまで時間はかかったけど“自分の距離”はつかめた」と田代。試合では「相手の攻撃をスムーズに打ち返すことができたときは調子がいい」と自分なりのバロメーターがある。県新人大会の前評判は決して高くなかったが、落ち着いて相手の動きを見定め、勝利に結びつけた。

 築城理恵監督は「いろんな武道を経験している強みがある。真面目すぎる性格なので悩みも多いようだが、初めての全国大会なので考え過ぎずに、これから先を見据えて結果より経験につなげてほしい」と話す。

 

 昨年の全国高校選抜大会は新型コロナウイルスの影響で中止になったが、おととしの同大会で大分西の入江晃太(3年)が準優勝、片田涼介(同)が5位と好成績を残しただけに、橋爪と田代にかかる期待は大きい。

 

大舞台で経験を積む田代敏寛

 

 

(柚野真也)