大分雄城台高校 抜群のチームワークと攻守のバランスが勝利の鍵

2017/06/25
  • 高校野球

 秋の県予選では、投手陣の活躍と緻密に考えられた自分たちの野球を体現し、ベスト4の成績を残した。スタートからゲームを組み立てることのできるエースの髙山と橋本の2枚看板が春にケガで不在となったが、向野や工藤、隈井が成長した。空いた穴を自分たちでカバーできる力があり、選手層の厚さ、チームワークの堅さが大分雄城台の強みだろう。

 

 今年は先発が全て3年生のオーダーで勝負に挑む。1年時から久良監督の下で鍛え上げられた選手たちは、中学時代から県内で注目を集めていた実力派が多い。「今までで1番ムードがいい。明るくて、野球でも弾けることの出来るメンバー」と監督や選手たち自身も胸を張る。キャプテンの幸野、ムードメーカーである次森を中心に結束力は固く、雰囲気も上々だ。

 

 技術面でも攻守ともにバランスが取れ、安定感は増している。今年は平、三浦、浅川など足の速い選手も多いため、走力を絡めた攻撃で弾みを付けたい。守備の要となる梶原は守備範囲も広がり打力も成長。バランスの取れたチームに久良監督は手応えを感じている。「あとはツメだけ。2アウトであっても自分たちから得点を狙いにいきたい。最後まで粘り強く、あきらめない気持ちにさせたい」

 最後はメンタルも重要になるが、重ねた努力と抜群のチーム力が呼び水となり、初の甲子園出場をつかみ取る。

 

戦力分析(10段階評価)

 

攻撃力:8 

走力を武器とする平、次森、そして4番・梶原のあとに構える玉田が打撃の要となる。課題はバントやスクイズ。プラスαの1点を取り、強弱をつけた攻撃が目標。

守備力:7

内野手の3人(幸野、工藤、浅川)に加え、今大会の注目選手のひとりである梶原がキーを握る。守備範囲は広がりをみせているので連携が重要となる。

機動力:8

昨秋よりもずいぶん成長していると監督は評価。選球眼を磨き、ランナーを出してから機動力を活かしたい。

選手層:8

チームワークの良さが野球でどれだけ反映されるかに期待。3年生の半数は国公立大学を目指しており、クレバーな野球を実戦で表現したい。

投手力:7

エースの髙山がケガから復調。コントロールに長け、賢い投球が武器とし、どれだけ長いイニングを投げられるか。ストレートと変化球を投げ分け、角度のある投球を持つ橋本にも注目。

 

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