大分高校 打ち勝つ野球で連覇へ挑む

2017/06/22
  • 高校野球

 昨年、大分県予選を見事に制し甲子園の舞台に立った大分高校。甲子園では一回戦敗退とはなったが、大分県代表として堂々たる戦いをみせた。すべては自分の判断ミスと松尾篤監督は唇を嚙むが、「部員たちの人生において、甲子園の舞台に立つ大切さをこのメンバーと味わいたい」と今年も頂点だけを目指す。

 

 昨年に比べパワーアップした打力を武器に打ち勝つ野球で勝負に出る。田口蓮、三浦拓人、田﨑球音とチャンスに強いバッターを揃え、打線が途切れないメンバー構成を組みバランスを取る。守備はセンターラインを軸とし、徹底した基本練習を重ねミスを減らしている。また、チャンス時の勝負強さやメンタル面の強化に課題を置く。失敗を恐れず、チームの信念である自主性を軸に積極的な攻撃や走塁を磨いている。

 

 「連覇」という言葉に気負いはないが、「目標を達成するためには技術面ではなく耐える力。最後はハートの問題」と松尾監督は語る。選手たちのポテンシャルは高いと評価する反面、最後にその能力をいかに羽ばたかせるかが大きなポイントとしている。

 

 要となる攻撃力と、最少失点に抑えられるようになった投手たちの成長、そして誰が出ても遜色ないという外野陣。この総合力が発揮できれば大分高校の新たな歴史の扉が開けるだろう。

 

戦力分析(10段階評価)

 

攻撃力:8 

要となる田口、三浦、田﨑はチャンスに強い。今年はピッチャーを7番に置き、8番バッターを「1番打者」と設定した打力の途切れない打順がカギとなる。

守備力:7

キャッチャーの伊東と、二遊間の三浦、藤塚、センター渡邊が軸となる。監督の目指す「100%捕球、100%送球」を体現したい。

機動力:6

今年の選手たちは真面目さゆえの判断力の弱さが課題。ただ、自分から積極的にプレーする気持ちが見えるので後は実戦あるのみ。

選手層:6

内野の層の薄さが気になる所。投手は人材が揃い、外野はどの選手が出ても遜色ないと監督も信頼を寄せている。

投手力:8

ストレートを得意とする2年生の山月、3年生の岩切が先発と抑えの柱となる。3点以内に抑える力を付けてきたので、2人の間に誰が中継ぎとなるかがポイント。

連覇を狙う第2シードの大分高校

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