センバツ高校野球 目標は明豊史上最高のベスト4以上

2019/03/20
  • 高校野球

 打線に注目が集まる中、投手陣も着実に力をつけた。秋の九州大会でエースナンバーを背負い3試合で先発した左腕の若杉晟汰(1年)は、ひと冬を越して安定感が増した。対外試合でも9回を一人で投げており、「自分のピッチングができている。甲子園は楽しみしかない」と物おじしない性格は大舞台でも頼もしい。体幹を鍛え、崩れない投球フォームから繰り出す低めのストレート、打者の手元で鋭く曲がるスライダーもキレが増し、仕上がりは上々。「もう一人のエース」と川崎絢平監督が期待する大畑蓮(2年)も184㌢の長身から投げ下ろす角度のあるストレートは140㌔を超える。寺迫涼生(2年)もけがから復帰し、間に合った。寺迫は「九州大会はスタンドから応援することしかできなかった。チームのために、そして自分自身のリベンジの場としてマウンドに立ちたい」と静かに闘志を燃やす。

 

 全国で勝つために「チーム内での競争を意識させた」と川崎監督。秋の九州大会を終えてから一度リセットし、フラットな状態から選手選考をした。背番号をもらった選手は責任と期待を背負って甲子園で躍動するはず。川崎監督は「勝つ準備はできた。失点を3点以内に抑えればチャンスはある」と言い切った。

 

復活を目指す寺迫涼生

 

(柚野真也)

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