明豊高校 焦らず2度の逆転で5季連続優勝

2018/10/06
  • 高校野球

 第143回九州地区高校野球大会県予選は、明豊が11-6で大分を破り、5季連続14度目の優勝を飾った。明豊は第1代表、大分は第2代表として、来春の全国選抜高校野球大会出場権の懸かった本大会に臨む。

 

第143回九州地区高校野球大会県予選

10月3日 決勝 別大興産スタジアム

大分 100 220 010|6

明豊 030 040 13✖|11

 

 大会5連覇に挑む明豊は「緊張している選手はほとんどいなかった」(川崎絢平監督)。初回に1点先制されたが焦りはなく、2回に2点本塁打などで逆転。5回に勝ち越しを許したが、直後に再逆転して大分に試合の流れを渡さなかった。川崎監督は「全員が落ち着いて試合ができたし、自信を持っていた」と振り返った。九州、全国で戦った経験という点で、確かに大分を上回っていたし、そのことが小さくないアドバンテージになっていたのは事実だろう。

 

 ただ、それだけが勝因ではない。得点圏で集中打を浴びせ、守っては5人の投手で継投し、2桁安打を許しながらも逃げ切った。11-6、結果だけ見れば大味な展開を思い描くが、勝利の背景には、チームとしての明確な意思統一があり、それを全員が手を抜かず遂行した。

 「粘り強く、焦らずに。ミスしても気持ちを切り替える。打席に立てば決め球を見極め、思い切り振る」と話したのは、この試合5打数4安打の中尾圭(1年)。シンプルに誰でも理解できるアプローチだが、先発に1年生6人が名を連ねる若いチームは失敗を恐れず、積極的なプレーが士気を高めることにつながり、試合を有利に進めることができた。

明確な意思統一の下、優勝を飾った

 

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