大分商業に期待の新星現れる 無名のスラッガー甲斐翔斗

2018/07/17
  • 高校野球

第100回全国高校野球選手権記念大分大会

7月13日 第1試合 2回戦 別大興産スタジアム

楊志館  003 100 000 |4

大分商業 102 100 001×|5(9回サヨナラ)

 

 昨夏準優勝した大分商業の無名のスラッガーが新スターとして名乗りを上げた。“大商の4番打者”の看板を背負う2年生の甲斐翔斗は、昨年まではベンチメンバーにさえ入れずにいたが、地道な肉体改造で体を絞り、スイングスピードが増し、長打を打てるようになった。今年5月の連休の練習試合で3打席連続の本塁打を放ち、渡辺正雄監督の目に止まった。「急成長した選手のひとり。ミートがうまく、遠くに飛ばす技術がある。ウチのチームに珍しく、やんちゃで動じない」と今大会は4番に抜擢した。

 

 「大商の4番を打たせてもらえてうれしい」と屈託のない笑顔に大物の気配が漂う。3回に外角低めの直球をスタンドに運び、公式戦初本塁打を記録。9回裏の1死満塁の場面では、中翼に飛距離十分の犠牲フライを放ち勝負を決めた。「狙い球を絞らず、来た球を振るだけ。今日はボールがよく見えた」と何事もなかったように話す。

 

 4打席2安打3打点。派手なデビューを飾ったが気負いはない。「楽しく野球をすることが僕のモチベーション」と、この打者にプレッシャーは無縁である。次の対戦は優勝候補筆頭の明豊との問いに対しても「思い切りフルスイングをするだけ」と言い切る強者(つわもの)だ。

 

 そんな天真らんまんな甲斐を渡辺監督は、「前向きな性格が持ち味。臆することなく自分のプレーをしてほしい」と高く評価。そして、「三振してもいいので思い切り振ってほしい」と期待をかける。

 

 笑顔よし、発言が面白く、立ち居振る舞いもよし。スター候補の条件をそろえている。

 

公式戦で初本塁打を放った甲斐翔斗

 

(柚野真也)

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