開幕勝利を手にしたイメージトレーニング 大分工業・日高翔太

2018/07/09
  • 甲子園

7月8日 第1試合 別大興産スタジアム

大分上野丘 100 000 0❘1

大分工業  000 422 ×❘8(7回コールド)

 

 大雨の影響で1日順延となった「第100回全国高校野球選手権記念大分大会」の開幕戦だが、その影響をものともせず好投したのが大分工業2年の日高翔太だった。同じ2年生の捕手・今宮悠斗とバッテリーを組み、7回5安打の完投でチームの勝利に貢献した。

 

 初回は「緊張していなかったと思っていたが何か違った。ストレートが走らず連打されて焦った」と振り返るように、開幕戦独特の緊張感、大観衆の前でのピッチングが日高の歯車を狂わせた。1番打者からの3連打で先制された。

 

 動揺する2年生エースに先輩は優しかった。「2、3点は覚悟しろ」、「後半勝負だから大丈夫だ」。内野の先輩たちが声を掛けてくれた。これでスッと気持ちが楽になった。「バッターのタイミングを外すためにクイックで投げた」と日高。ストレートにスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、後続を断った。

 

 ベンチで見守った山本一孝監督は、「あの場面を1点で抑えたことが一番。打たれても力まず投げていたし、想定内だった」と話したように、大会の抽選が決まった日から開幕戦に向けてあらゆるシチュエーションを想定し、バッテリーと一緒にイメージトレーニングを繰り返したことが功を奏した。

 

 日高は2回以降完全に立ち直り、思い切り腕を振った。「100点満点中70点。初回の失点がなければ良かったが、修正できた。山本監督と今宮と準備してきたことが発揮できた。今日の反省を生かしたい」と2回戦の明豊戦に目を向けた。「次は点を取られるのは当たり前だが、先に点を与えず、最少失点で粘り強く投げたい」と大分工業投手陣の中で最も小柄なエースは、最速138㌔のストレートを武器に前回覇者に挑む。

 

7回を1失点で投げ抜いた日高

 

(柚野真也)

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