全国高校野球大分大会 グッドルーザーたち 大分舞鶴は悔しさを糧にはい上がる【大分県】

2024/08/01
  • 高校野球

 河室監督は「なんとか食らいついていたが、ミスの連鎖が出てしまった」と振り返った。全体の流れを見れば大分舞鶴にもチャンスがあったとも言える。だが、ポイントとなった局面でミスが重なった。チームに動揺が走り、明豊はその隙を見逃さなかった。

 ここ一番でみせる集中力、一球に対する執念。それ自体は紙一重のわずかなものだ。だが、ワンプレーではわずかな差であっても、それが積み重なれば、最終的な結果に明白な違いが生まれる。

 

 最後の打者となった若杉はその差を痛烈に実感した。試合後は涙が止まらなかった。「これまでやってきたことに間違いはないが、まだまだ完成度が低かった。この悔しさを忘れず、何とか甲子園に出られるように頑張ってほしい」と後輩に思いを託した。

 3年生を送り出し、新チームが動き出す。エースの秋田、リードオフマンの三浦、四番を打った四井真人(2年)が屋台骨となる。決勝の舞台で味わった悔しさを糧に飛躍を遂げることができれば、甲子園は近づくはずだ。

 

キャプテンの若杉悠諒

 

 

(柚野真也)

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