全国高校野球大分大会 本調子はこれから ギアを上げる寺尾凌太(大分国際情報3年) 【大分県】

2024/07/17
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 試合前のブルペンでは肩が軽かった。ボールの回転、コース、高低内外を細かく確認し、繊細な感覚を取り戻した。1回と2回は変化球でカウントを取れずに苦心した。3回以降は指のかかりがよくなり、狙い通りの制球でミットに投げ込んだ。何度も得点圏に走者を許したが、「勝ち負けは時の運。それなら最善を尽くし、悔いを残さぬ投球を」と気負いはなかった。

 

 ライバルたちが「甲子園を目指す」と明確な目標を掲げる中、寺尾は至ってクール。「ベスト4以上を狙いたい」と憧れの舞台の名をあえて出さない。この先も野球を続ける寺尾にとって高校野球は通過点。ただ、高校の大切な仲間と一緒に過ごせる時間は尊い。「次も次も投げる」。本調子はこれからだ。

 

上り調子の寺尾凌太

 

 

(柚野真也)

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