県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
全国高校野球大分大会 注目右腕を温存した中津東が絶対王者に挑む 【大分県】
第106回全国高校野球選手権大分大会
1回戦 7月8日 別大興産スタジアム
中津東 000 000 031|4
宇佐 000 000 000|0
投手戦を制し、中津東が2回戦に進出した。7回までスコアボードに0が連なる緊迫した試合は、8回に中津東が四球をきっかけに得点圏に走者を運び、1死二、三塁の場面で1番・橋本悠生(2年)の中越え適時打で先制する。続く3番の金田龍乃介(3年)の左前打で2点を加え、勝利を呼び込んだ。
先発の我毛建仁(同)は7回2安打に抑え、続く2投手も得点を与えず完封リレー。プロ野球のスカウトが注目するエース金田を温存し、2回戦は第1シードで大会4連覇を狙う明豊と対戦することになる。抽選で1回戦に勝てば対戦すると分かり、1回戦は我毛、2回戦は金田と先発ローテーションを決めていた。長吉勇典監督は「6月末から我毛の調子が良く、1回戦を任せた。次の明豊戦は金田が力を出し切ってくれる」と期待する。
好投した我毛建仁
今大会の注目投手の一人、金田は好調を維持する。1回戦は打者に専念し、キャプテンとして誰よりも声を出し、味方を鼓舞した。満を辞して登板する明豊戦は、甲子園に向けて最大の難関であると同時に、幼い頃から夢見るプロ野球のオーディションの場となる。
右の本格派は最速148キロの直球とカーブ、スライダーを中心とした変化球を左右の打者によってコーナーに投げ分ける。ここ最近の練習試合では安定して9回を投げ抜き、安定感は増している。金田は「絶対王者に勝つためにテンポ良く試合をつくりたい。9回が終わったときに1点差で勝って入ればいい。最小失点に抑えたい」と明豊との対戦を楽しみにしている。
1回戦は打者に専念した金田龍乃介
(柚野真也)