3年生、夏物語2023 野球 母の一言が原動力となった 後藤駿太(大分舞鶴3年) 【大分県】

2023/08/04
  • 高校野球

 高校野球の集大成として臨んだ今大会。後藤は安定した守備と勝負強さを発揮して、勝利に貢献した。準決勝の明豊戦は、特別な思いがあった。後藤は「2年連続決勝で敗れた相手。先輩たちの悔しさを知っているし、明豊に勝って甲子園がある。乗り越えなければいけない」と強い覚悟で立ち向かった。6回無死満塁の場面では、「何度も練習でシミュレーションした。気持ちで負けず、来た球を打った」と中犠飛で先制点を呼び込み、しっかりと自分の役割を全うした。しかし、結果は追い詰めながらも逆転負け。無情にも後藤の高校野球がここで終わった。

 

 試合後はキャプテンとして気丈に振る舞い、仲間に声を掛けた。「負けたのは悔しいが3年間、このチームで野球ができたことを誇りに思う。全く後悔はない」と応えた。母に対しての思いを聞かれたときは「試合だけでなく練習も見にきてくれ、ずっと近くで応援してくれた。母の姿を見て、キツい練習も頑張ろうと思えた。感謝しかない」と声を詰まらせ、これまでこらえていた感情があふれ出た。母の支えが原動力だった。それは、これからも変わらない。「これで高校野球は終わったけど、次は大学受験に向けて勉強を頑張る。またサポートしてほしい」と、もう少し母に甘えるつもりだ。

 

勝負強いバッティングが光った

 

 

(柚野真也)

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