ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜  高校野球 快進撃が続く高田、キラキラが止まらない

2021/07/20
  • 高校野球

 これまで屋内の競技をしてきた山田にとって、夏の暑さ、冬の寒さ、過酷な環境下の野球は「しんどいことだらけだった」。それでも仲間と呼べる選手と同じ空間にいることが心地よかった。「学年で一人しかいないマネージャーだが、物おじせず、気の強い子。練習から選手に負けないくらい声を出す」と田中監督。最終学年となりベンチでスコアを付けることになり、「一緒に試合をしていると感じられる」とチームへの思いは強くなった。

 

 大会前に応募した三行詩では、出品数795の中から山田の作品は最優秀賞に選ばれた。田中監督は「山田が幸運を持ってきたのかもしれない」と笑う。これまでの2年間の夏の思い出は初戦敗退。山田は「一勝してほしい」と今大会に臨んだが、1回戦を突破してから、選手が自信を持ち、「キラキラ輝いている」という。山田の詠った詩はこうだ。

 

「全部大好き」

「集合!」その声で遠くなる背中

うるさいくらいのベンチの声

見たことないくらいのキラキラした目

 

 快進撃が続く限り、キラキラは止まらない。

 

「悔いのないプレーをしてほしい」と話す山田真緒マネージャー

 

 

(柚野真也)

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