ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 高校野球 本領発揮はこれから 山下和磨(大分鶴崎3年)

2021/07/09
  • 高校野球

 最速140㌔前半の直球を軸に全球種を織り交ぜた。ストライクゾーンを目いっぱいに使い、直球、スライダーを外角に投げ込み、「ピッチャー有利のカウントに整えて」内角や膝元へのチェンジアップ、カットボールで攻め込む。四球や失策で得点圏にランナーを許した場面が二度あったが、「どうにかしてやる」とギアを上げると、三振に仕留め、流れを渡さなかった。

 

 1年の秋から背番号1を背負ったエースは、「負ければ終わりの最後の大会だが、チームのみんなと思い切り楽しみたい」とこれまでの重責から解放され、マウンドでも笑顔が絶えない。次の対戦相手は春の県選手権支部予選で敗れた大分商業。「あの時は0-1で負けたのでリベンジしたい。相手のピッチャーは素晴らしいが、先にマウンドを降りるつもりはない」と力強く語った。「100球を超えてからスピードが増すのが山下の特徴」と笛木監督。終盤に本領発揮するエースの次の登板が楽しみだ。

 

大分商業戦でのリベンジを語った

 

 

(柚野真也)

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