九州地区高校野球大会直前特集③ 夏に強い藤蔭が春先から好調

2021/04/19
  • 高校野球

 川崎に次ぐ2番手は、4投手が候補。準決勝、3位決定戦の2試合で全投手がマウンドに上がり、力試しができた。秋までエースナンバーを背負った川上優斗(3年)は本調子に至らないが、球質の重い、力のあるストレートが戻りつつある。竹下監督は「継投でつなぐ形になると思うが、調子のいい選手を使っていけばいい。駒が多いことは、連戦が続く夏を乗り切るためには必要」と、5投手で計算できるめどが立ったことを喜んだ。

 

 打線は原田琉成、中野翼の3年生が軸となる。藤蔭恒例の冬場の振り込みとウエートトレーニングでほぼ全員が増量し、スイングスピードが増した。「1日最低1000スイングで、打球のスピードと飛距離が伸びた」と中野。塁間を抜ける鋭い打球を飛ばし、得点につなげた。1番打者として出塁率にこだわるキャプテンの立山颯汰(同)は「今大会はピッチャーが粘ってくれた。九州大会では、接戦をものにできる粘り強さが必要。センバツ(選抜高校野球大会)出場校と対戦するのが楽しみ。自分たちがどれだけ通用するか試したい」と強い覚悟を示した。

 

復調の兆しが見えた川上優斗

 

 

(柚野真也)

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