九州地区高校野球大会直前特集② 初戦敗退の悔しさをバネにはい上がった柳ケ浦

2021/04/17
  • 高校野球

 新チームになって1回戦敗退が続いた柳ケ浦だが、九州地区高校野球大会県予選で見事にはい上がり準優勝。初戦の大分東に8−4で打ち勝つと、準々決勝の大分商業戦では投手陣が奮闘し、接戦をものにして本戦の切符を射止めた。野中宣孝監督は「勝つことによって選手は自信をつけた」と選手をねぎらった。

 

 チームの核となるのは捕手で4番の木戸達哉(3年)。タイプの異なる投手陣を強気のリードで引っ張り、打っては長打だけでなく、状況に応じて広角に打ち分けるチームバッティングで得点機を広げた。野中監督は、「ここで一本がほしい時の集中力は目を見張るものがある」と絶大な信頼を寄せる。決勝戦では延長十回、リードを許した状況で起死回生の同点本塁打を放ち、タイブレークに持ち込んだ。「塁が埋まっていなかったのでホームランは狙っていた。強い気持ちで打席に入れたのが良かった」と、力強いスイングが魅力の右打者の調子は上向きだ。

 

チームを鼓舞する木戸達哉

 

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