県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
選抜高校野球準Vの明豊 母校に凱旋 「日本一になるという宿題をもらった」
第93回選抜高校野球大会で準優勝した明豊の野球部員が2日、別府市に帰った。同校で出迎えた岩武茂代校長らに大きな拍手で出迎えられ、快挙を報告した。川崎絢平監督は「結果に対してはまだ悔しい気持ちはあるが、ここまでやってきた過程には悔いはない。今の段階で持てる力を全て出した。選手は自分が驚くぐらいのスピードで成長した。ここで満足しては次はない。日本一になるという宿題を甲子園でもらったので、もう一度基本に立ち返ってチームをつくりたい」とあいさつした。
岩武校長は、「準優勝おめでとう」という言葉に選手が誰一人うなずかなかったことに頼もしさを感じたようで、「決勝で負けた悔し涙は誰もが流せるものではない。あんたたちが頑張ったからこそ流せた涙。2年前にベスト4に入った時はおぼろげながら優勝が見えたが、その壁を一つ破り、手に届くところまで来た。しんけん頑張って、日本一を手に取ってください」と健闘を称えた。
「結果に対しては悔しいが、ここまでやってきた過程には悔いはない」と語った川崎絢平監督
3月18日に甲子園へ向け出発した選手たちは、17日ぶりに母校に凱旋(がいせん)。幸修也主将は準優勝から一夜明け、「朝起きてすぐに準優勝だったんだと思った。優勝したかった」と悔しさが込み上げたという。ただ、出迎えの温かい拍手を受け、「本当に幸せ者だと思う。野球ができる幸せをあらためて感じたし、卒業した3年生の思いを背負って強い気持ちで戦えた。この負けがあったから夏に日本一が獲れたと言えるようにしたい」と感謝の言葉と夏に向けての決意を語った。
誰一人満足していない。届きそうで届かなかった日本一に向けての挑戦が始まる。幸は「これからはどこも明豊を倒しにくる。そこで自分たちの本当の力が問われる。気合いを入れて練習したい」とチームの思いを代弁した。今月24日から開幕する九州地区高校野球大会に向けてチームは再び動き始める。
野球ができる幸せをあらためて感じたという幸修也
(柚野真也)