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2020県高校野球大会 情報科学が4強入りに挑む

2020県高校野球大会 情報科学が4強入りに挑む

2020大分県高校野球大会

7月26日 第2試合 3回戦 別大興産スタジアム

国際情報 000 207 000|9

情報科学 100 030 033|10(9回二死サヨナラ)

 

 六回に7失点し5点のリードを許すも焦りはなかった情報科学。今大会は1回戦では延長戦を制し、2回戦も延長サヨナラ勝利したチームは、土俵際に追い詰められてからが粘り強い。赤嶺司監督は「最後まで諦めずにプレーできている。つなぐことしかできないが、それぞれが役割を理解している」と話すように大味な展開を好まず、継投でしのぎ、短打を積み重ねた。

 

 この日もドラマは最終局面で訪れた。2点を追う九回、制球が定まらない相手投手の隙を突いた。5番の甲斐将希(3年)が1死から四球を選ぶと、後続がつなぎ2死満塁の場面で9番・迫健斗(3年)も四球を選び、押し出しで1点差に迫る。ここで2回戦から無安打が続くキャプテン後藤新汰(3年)に打席が回る。赤嶺監督は「結果を考えなくていいから思い切り振ってこい」と送り出し、後藤は「みんながつないでくれた。自分で終わらせるわけにはいかない」と奮い立ったが、味方の声援が聞こえるくらい余裕があった。直球を中前にはじき返し、激戦を制した。

 

激戦を制した情報科学

 

 新チームになり結果を出せず、悔しい思いをしてきた。今大会は「思い出づくりでなく、勝ちにこだわっている」(後藤)とベスト4を目標に臨んだ。赤嶺監督は「先輩を超えたい思いで、こつこつと練習を積み重ねてきた」と選手の努力をねぎらう。次は準決勝を懸けた大一番を迎える。後藤は「どんな展開になっても諦めることはない。守備で崩れることが多いので点差を開かれないように接戦に持ち込めば、ひっくり返す自信はある」と意気込む。

 

 これまでと同様に継投と短打でつなぐ愚直な野球で勝利を目指す。粘り強さを武器に勝ち上がったチームは、4強への最後のイスを懸けて柳ケ浦と対戦する。

 

今大会の目標であるベスト4を狙う

 

 

(柚野真也)