明日から始まる県高校野球大会 3年生の思いが勝利を導く

2020/07/13
  • 高校野球

 九州地区大会、同県予選とも明豊の壁を破れず準優勝に終わった大分商業は、「打倒・明豊」に燃える。部活動休止の時間が長く、渡辺正雄監督は「個人練習で筋力や体力はアップしたが、打球を追う感覚などは実戦を積まなければ養われない」と話す。対外試合が許可されてから、県内、県外の高校と練習試合を組み、試合勘を取り戻すことに苦心したが、「明豊と戦える最後の大会。3度目の正直。勝つことしか考えていない」と手応えをつかんだ様子。エースの川瀬堅斗(3年)は調子を上げており、「負けずに高校野球を終えたい」と強い思いを語った。エースの出来が勝敗を左右することになりそうだが、打線の軸となる末田龍祐(3年)、渡辺温人(3年)らの援護射撃も重要となる。

 

 2強を追う大分は、2年時に全国選抜大会を経験した左腕エースの飯倉優侃(3年)や攻守の軸となるキャプテンの田中颯悟(3年)を中心に勝負強い野球に取り組んだ。第3シードの大分工業は総合力で、大分舞鶴は2枚看板を中心とした守りの野球で優勝を狙う。大会3連覇が懸かる藤蔭は仕上がりが良く、打線の爆発が優勝への鍵となりそうだ。

  “3年生の集大成の場”として臨む高校は多く、3年生の団結力とともに下級生のサポートが問われる大会となる。高校球児の憧れの甲子園につながる大会ではないが、3年生の思いが詰まった大会は熱戦が期待できそうだ。

 

今大会注目の大分商業・川瀬堅斗

 

 

(柚野真也)

 

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