藤蔭高校・久保山大珠 主将として、4番打者として誇り高く戦う

2017/07/11
  • 高校野球

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スター候補生ファイル #5

久保山 大珠

藤蔭高校/キャッチャー/3年/170cm・80kg

 

 

 野球を始めた小学生の頃から、描いていた夢は「甲子園出場」。大きかった体格を見込まれ、ポジションはキャッチャーだった。8歳の少年は野球に手応えを感じながら、中学では主将となり、チームを初めての県大会出場へと導いた。そんな経験を重ね、選んだのは藤蔭高校。甲子園出場を叶えるためだった。

 

 鍛え抜かれた強肩と、4番バッターとして結果を残す長打力が彼のストロングポイント。入学後からすぐに先発メンバーとなり、絶え間ない努力を重ね、捕手としての技術に磨きをかけた。「技術的なことだけでなく、周りに気を使うことの大切さなど野球以外のことを学べたと思う」と、この3年間を振り返る。野球はもちろん、人間としての素直さや謙虚さを大切にしている原秀登監督の思いをしっかりと受け継いでいる。

 

 今年は主将としてチームを引っ張る難しさを感じたことで、精神的にも成長。「チームのことを一番に考えてやってきた。キャプテンなので、時には厳しい言葉もかけなければいけないのは辛かったですね」。すべてはチームのために重ねてきた努力。苦しい場面でのゲーム運びが今、藤陰の強みとなり現れている。野球というチームプレーの中で大切なのは、いかに仲間のことを考えたプレーが出来るかどうかだと久保山は言う。その思いが勝利につながることを彼はこの3年間で確信していた。

 

 取材後、練習場に立つ久保山の姿に驚かされた。グラウンド中に響き渡る声で仲間を鼓舞する姿は、さっきまで静かな口調で話す姿とはまるで別人だった。声でチームの士気を上げる主将の背中を見れば、彼がずっとキャプテンに選ばれてきた理由が分かる気がした。真面目に、純粋に野球に向き合ってきた彼の眼差しに曇りはない。最後の夏に懸ける準備は万全だ。

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