九州高校野球県予選特集③ 大分打線、負けた悔しさをモチベーションに

2019/09/11
  • 高校野球

 14日から始まる「第145回九州地区高校野球大会県予選」の直前特集。3回目は今春のセンバツ大会に初出場した大分。県予選、九州大会で好成績を残し2年連続出場を目指す。

 

 今大会のシード権を手にした「第136回県高校野球選手権」では準優勝。決勝の明豊戦では四回までに先制、追加点で4点リードする理想的な展開に持ち込んだ。狙い球を絞り、夏から取り組んできた鋭い打球を飛ばした。これまでの練習の成果は発揮できたが、九回まで戦う力は少し足りなかった。「中盤以降の戦い方がまだまだ。(明豊との)力の差が出てしまった」と松尾篤監督。四死球や単打で塁に出るが、得点につなげることができず逆転負け。

 

 それでも県選手権で大きな手応えをつかんだことは確かだ。準決勝で先発マウンドに立った後藤昂佑(1年)、決勝で先発を担った井上洸希(2年)が好投し、エースの飯倉優侃(2年)に次ぐ、2番手、3番手を任せられるめどが立った。打線は主軸の調子が上がらなかったが、小技を絡めた攻撃で得点圏に走者を進めた。松尾監督の言う「ここぞという場面での一発が打てる打線」を構築するには、九州大会県予選までには時間が足りない。しかし、明豊に負けた悔しさは練習のモチベーションになることは間違いない。「執念の一発に期待したい」(松尾監督)。

 

 今春のセンバツ大会に出場した“偉大な3年生”の背中を見てきた1、2年生。県選手権決勝で負傷退場した田中颯悟主将(2年)は「3年生と同じことをしても勝てない。自分たちは一人一人の力は及ばないが、チーム力で上を目指したい。やるからには日本一を目指す」と語った。結束力で頂点を目指す。

 

県選手権決勝で八回途中まで投げ抜いた井上洸希

 

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