九州高校野球県予選特集② 3枚看板から2つの柱を太くした大分舞鶴

2019/09/08
  • 高校野球

 14日から始まる「第145回九州地区高校野球大会県予選」。来春のセンバツ出場へつながる大会だ。前哨戦となった「第136回県高校野球選手権」で手応えをつかんだ注目校を紹介する第2回は、2枚看板を擁する大分舞鶴。

 

 3本柱が2つになったが揺らぐことはない。前チームを支えた投手陣はエースの常広羽也斗(3年)が抜けたが、新名凌馬(2年)、木村駿太朗(2年)の2投手がひと夏を越えてパワーアップ。投げ込む量を増やし、県外遠征で実戦経験を積んだ。花田修監督は「投手を中心に守りは柱が太くなった。新名、木村の他にも成長している投手はいる」と投手を軸としてチームづくりを進める。

 

 県選手権では準決勝に進んだが明豊に1-4で負けた。花田監督は「この時期に明豊と対戦できてよかった。明豊はあらゆる面で引き出しが多かったし、“わずかなミスを許してくれないのが甲子園を経験したチーム”と選手が感じたと思う」と振り返った。明豊戦では先発の新名が力んだ。「抑えたい気持ちが強過ぎて腕が振れなかった」(花田監督)。三回までに4失点し、主導権を握られた。それでも継投した木村が踏ん張り、その後は得点を与えなかったのは大きな収穫だ。

 

 一方、前チームからの課題であるのが得点力。県選手権は「凡打になっても走り抜く」ことを心がけ、全力疾走。走塁で好機をつくり出したが、優勝を狙うには打線の奮起は最重点課題だ。九州高校野球県予選に向けて、「打てるやつを使う。相手に合わせて毎試合オーダーを作る」と花田監督は明言。打力を優先して野手の整備を進めていく。

 

打線の奮起がカギとなる

 

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