鮮やかな逆転勝利で明豊が5季ぶりに栄冠つかむ 県高校野球選手権

2019/09/02
  • 高校野球

 敗れた大分は「打倒・明豊」の雪辱を果たせなかったが、あと一歩まで追い詰めた。相手投手の不安定な立ち上がりを攻め立て、先制、追加点と理想的な展開に持ち込んだ。エース若杉を力で引きずり出し、真っ向勝負。「狙い球を絞ったが、もう一歩踏み込んで打てなかった」と松尾篤監督は悔しさをにじませたが、「戦力が整っていない中、今大会を乗り切ったことは大きい」と手応えを感じている。

 

 準決勝、決勝とエース飯倉優侃(2年)を抑えに回し、2番手、3番手候補の投手が先発マウンドに立ち、好投した。打線は4番の福山誠(2年)を軸に強い打球を打ち返せている。死球で田中颯悟主将(2年)が途中交代するアクシデントがあったが、「(センバツに出場した)先輩のまねはできないが、初球からフルスイングし、打ち勝つ野球を目指せている。チームの方向性は間違っていない。秋の大会に向けてまだまだ成長できる」(田中)と話した。

 

 新チームになった各校の戦いは始まったばかり。14日から開催する秋季九州地区大会県予選でのシード権を手にした明豊、大分を軸に熱戦が期待できそうだ。

 

決勝で先発好投した大分の井上洸希

 

 (柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ