全国高校野球選手権大分大会 注目の選手たち
2019/07/06
- 高校野球
長尾凌我(大分3年)
投手、右投右打。2001年4月24日生まれ。176cm、72kg、前所属は大分中学リトルシニア
昨秋の九州大会では3試合を完投。大分高校初の春のセンバツ出場の原動力となった。ストレートは最速132㌔と速くはないが、内外高低、緩急と抜群の制球力で相手打線に的を絞らせない頭脳派投手。松尾篤監督は「私が何も言わなくても分かっている。自分のピッチングをしてくれれば、それでいい」とエースに絶大な信頼を寄せる。
春のセンバツ後はあえてマウンドに立たず、もう一度、自分のピッチングを見直す期間にした。「自分の持ち味はコントロール。ストレート、変化球の精度とキレを増せば相手打線を抑えることはできる」。三振を取るピッチャーではない。テンポよく上下左右、奥行きも使ってコースに投げ分ける。フライアウトは長尾の好調のバロメーターだ。
甲子園では1失点の完投で甲子園初勝利の立役者となったが、「実力はついている。自信を過信にせず、勝つことに集中したい」と気を引き締めた。新チームになり県内で頂点に立っていない。トーナメント戦を勝ち上がる厳しさを痛感している。「点を与えなければ負けることはない」。今大会もエースとしてチームを勝利に導く覚悟だ。