柔道 高田高校 積み上げた練習が59年ぶりの優勝に

2019/06/24
  • 高校総体

 代表戦までもつれ込んだ県高校総体の柔道男子団体戦。高田が前大会王者を敗り59年ぶりの頂点に輝いた。田川晋治監督は「選手が一つになって頑張った。この優勝は来年、再来年につながる」と大きな手応えをつかんだ。同校に赴任して5年、前任校の国東では16年間勤め県内屈指の強豪校に作り上げた。「国東半島は柔道の土壌がある。これからも絶やさず、一生懸命努力する選手を見守るだけ」と柔和の表情を浮かべる。

 

 若い頃は熱血指導で知られた田川監督だが、今は“見守る指導”で選手が伸び悩んでいれば声を掛け、アドバイスを送る。県高校総体前も気負い過ぎる選手たちを見て、「試合を楽しもう」を合言葉にして肩の力を抜かせた。特別な指導や練習をするわけでもない。ただ、「漠然と練習しても意味がない。自己目標達成のために自分に足りないことを見つけ、自分を高めることで力はつく」(田川監督)。県高校総体では今まで積み上げた成果が形となった。

 

 全国高校総体では一戦必勝で目の前の試合に集中する。ポイントゲッターとなる近藤秀斗(3年)は「チーム一丸となって諦めずに戦い、いい形でつなげていきたい」と、まずは初戦突破に集中する。全九州高校大会では1、2年生の底上げを主軸に置いたため予選敗退となったが、九州の強豪校と対戦したことで課題が明確になった。「高校生はメンタル、心の影響が試合に出る。どれだけ自信を持って畳の上に立てるか。それにはやはり練習しかない」と田川監督。全国高校総体に向けて、練習から鬼気迫るものを感じた。

 

全国高校総体では初戦突破に全力を尽くす

 

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