県高校総体直前特集 バレーボール男子① マンネリを打ち破り、新たなスタイルに挑む別府鶴見丘

2019/05/23
  • 高校総体

 夏の全国高校総体(インターハイ)を目指して県予選が始まる。6月1日に幕を開ける男子バレーボールは全日本高校選手権大会(春の高校バレー)に出場した別府鶴見丘と前大会覇者の大分南が優勝を争いそうだ。大会直前企画として2強と注目選手を紹介する。

 

 別府鶴見丘の実力は揺るぎない。エースの清田晟ノ祐をはじめ、平嶋麟太朗や白井太陽、輿水瑛龍、柿元悠希と個性の異なる3年生スパイカー陣に、司令塔の木下福太郎(3年)、守備の要となる木下草太郎(同)の双子の兄弟とタレントがそろい、誰もが主役になれる。彼らは実力だけでなく、1年生の頃からインターハイ、春の高校バレーと全国の晴れ舞台を経験している。

 

 そんな彼らの唯一の“黒歴史”が、昨年の県総体で10連覇を阻まれインターハイを逃したことだ。最終学年となった本年度は、県内の全ての公式戦で無敗を掲げ、全国ベスト8を最低限のノルマと課す。

 1年生の頃から主力として試合に出場したメンバーが多く、成熟度は他校を圧倒する。しかし、丸山野涼介監督は「現状維持は退化、伸び悩んでいる」と危機感を覚え、4月から外部コーチを加え、新しいブロックシステムを導入して刺激を与えた。

 

 どこかマンネリ化していたチームは、さらなるレベルアップと自分たちの可能性を感じたのだろう。練習から活気があふれ、意欲的に取り組む姿勢が好循環を生み出している。木下(草)は、「みんなの練習に対する意識が変わり、細かいところまでこだわるようになった」と話し、柿元は「自分に上がったボールは絶対に決めるという覚悟が見られるようになった」と変化を感じている。

 

 清田は絶対的エースとなるためにジャンプサーブの威力と精度に磨きをかけ、木下(福)はコーチのマンツーマン指導により多彩なトスワークで攻撃パターンを増やした。それぞれが長所を伸ばし、パワーアップ。チームとしてはブロック力と攻撃枚数を増やす戦術理解を深め、新生・鶴見丘を県総体で披露することになる。

 

新しいブロックシステムに取り組む

 

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