県高校総体前特集 バスケットボール女子(5)日田 伏兵が変幻自在の守備で4強に挑む 【大分県】

2025/05/02
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 県高校総体の前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権(南九対抗)の女子県予選は明豊が優勝した。1月の県新人大会を制した大分との2校が優勝候補の筆頭だが、虎視眈々(たんたん)とタイトルを狙うライバル校も力を付けている。県総体を前に実力校の現在地を探った。第5回は守備の緻密さと走力で挑む日田。県総体ではノーシードからの快進撃に期待がかかる。

 

 南九対抗県予選で、日田はノーシードながら準々決勝に進出。第3シードの中津北戦では第3クオーター途中まで互角に渡り合い、最終的には61-95と敗れたものの、得た経験は確かな自信となった。県高校総体では、伏兵として注目される存在だ。

 

 キャプテンの平川結愛(3年)は得点源として奮闘。「出だしが良くなく、大事な場面で決め切れなかった。強敵相手に食らいついたが、最後は体力の差が出た」と振り返る。男子顔負けの強肩から繰り出すロングパスは、敵陣ゴール下付近まで正確に届くまでに成長し、速攻の起点として機能している。

 

 チームの持ち味は、状況に応じて種類を使い分ける守備力だ。坂本郁歩(2年)が相手のエースをマンツーマンで抑え、残る4人がゾーンで守る「ボックスワン」や、1-3-1、3-2など、実に8種類ものゾーンディフェンスを自在に使い分ける。遠藤源治監督は「部員が少なく練習時間も限られる中で、考える力を養ってきた」と語る。週末の練習試合後には、スマートフォンのアプリを使って試合映像を共有。選手自らも書き込みを行い、課題を可視化してきた。

 

チームの核となる平川結愛

 

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