県高校総体前特集 バレーボール女子(1)東九州龍谷 変わらぬ強さで「東龍バレー」を受け継ぐ 【大分県】
2025/05/05
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県高校総体まで残り1カ月を切った。4月に行われた全九州バレーボール総合選手権(九州総合)の女子県予選では、絶対王者・東九州龍谷が貫禄の優勝を果たしたものの、大分商業が第2セットで健闘し、確かな成長を示した。国東や臼杵も着実に力を付けており、上位争いは激しさを増している。第1回は新体制で挑む東九州龍谷を紹介する。
県高校総体に向けて、東九州龍谷(東龍)が新たな一歩を踏み出した。全九州バレーボール総合選手権(九州総合)の県予選では、1月の新人大会に続き全試合ストレート勝ちの完全優勝。その快進撃の裏には、確かな成長と変化、そして節目となる出来事があった。
最大のトピックは相原昇監督の離任だ。春の高校バレー、全国高校総体、国体(現・国スポ)で通算12度の日本一を経験した名将が、6月から国内最高峰のSVリーグのアステモリヴァーレ茨城の監督に就任。長年築いてきた「東龍バレー」を次の世代へ託すことになった。
そのバトンを受け取る竹内誠二コーチは相原監督と共に歩んできた参謀だ。選手たちもしっかりと戦術・精神を継承している。中心にいるのが、キャプテン藤崎愛梨(3年)だ。力強いスパイクで得点を重ねる一方、苦しい場面では率先して声を出し、仲間を鼓舞する。チームを引っ張る覚悟が、全体の規範となっている。
東龍バレーを体現する藤崎愛梨