2018県高校総体レポート(ソフトボール競技・男女)  男子は日田林工、女子は大分南が王者に返り咲く

2018/06/19
  • 高校総体

 女子の決勝戦は、初回に児玉愛美(2年)の初球先頭打者本塁打で幕を開けた。「準決勝は調子が悪かったので初球から気持ちで打った」と児玉。外角高めの球を引っ張り、見事なアーチを描いた。

 動揺を隠せない相手エースが制球に苦しむ中、四球で塁に出た選手が盗塁を決めるなど揺さぶる。無死満塁の場面で宝珠山豊彦監督の「小細工はいらない。打ってランナーを返せ」という檄(げき)が飛ぶ。5番の宿利佳那(3年)の2点適時打などで初回に4点を奪い、一気に流れを引き込んだ。

 「ソフトボールは弾み。点を奪えるときに奪わないといけない」と宝珠山監督。2回に3点、3回は2点と手を緩めることなく集中打で得点を奪った。守ってはエースの宿利がキレのあるストレートとドロップを投げ分け、相手打者に的を絞らせず凡打の山を築き、無失点に抑え5回コールド勝ちの立役者となった。

 2年ぶり3回目の優勝となった大分南。宿利は「2回に追加点が入り、気持ちが楽になった。九州大会、インターハイでも自分のリズムで打たせて取りたい」と話し、まずは地元開催となる九州大会で勝利し、手応えと自信を深め全国に挑む。

 

決勝戦で完勝した大分南

  

 4回コールドとなった男子決勝。毎回得点と打線が爆発した日田林工が、4年ぶり12回目の優勝を決めた。

 日田林工の攻撃のパターンは明確だった。粘り強さを前面に押し出し、つなぐ打線で得点を重ねた。ただ、守備に関しては矢野由次監督が「10点、20点取ろうが失点しては意味がない」と話したように、力の差のある相手に3失点したのは反省材料だ。

 キャプテンの穴井吉平も「相手のエラーでの得点。県外勢との試合では通用しない」と先を見据えた。

 

18得点、4回コールド勝ちの日田林工

 

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