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2018県高校総体レポート(ハンドボール競技・男女) 接戦の末、栄冠を手にしたのは男子は大分雄城台、女子は大分

2018県高校総体レポート(ハンドボール競技・男女) 接戦の末、栄冠を手にしたのは男子は大分雄城台、女子は大分

 男子リーグは全国トップレベルの大分雄城台と大分の2強が2勝で並び、激突。僅差で大分雄城台が2年連続10回目の優勝を果たした。

 両者のプライドを懸けた一戦は試合開始からヒートアップ。互いに譲らぬ一進一退の攻防戦が繰り広げられた。前半2点のリードを許した大分雄城台は、後半に入り守備のギアを一段上げた。アグレッシブな守備で相手のミスを誘発し、大津慎吾(3年)が速攻から2連続ゴールを決め一気に流れを変える。利光良介(3年)の逆転シュートが決まると会場は一気に沸き立ち、粘る大分を振り切った。大津は「ゴールを決める自信はあったし、勝つ気持ちが強かった。焦ることなくプレーができた」と話し、平井徳尚監督も「ディフェンスの粘りと、勝つという信念が勝った」と勝因を挙げた。

 

1点を争う好ゲームとなった雄城台-大分戦

 

 女子トーナメントの決勝戦は春の全国高校選抜大会で日本一となった大分が優勢に試合を進めると思われたが、「日本一になったことで余計なプレッシャーを感じた」とキャプテンの高山彩音(3年)。

 序盤から動きが重く、鶴崎の固いディフェンスを崩せず、リードを許す展開が続いた。

 後半も追う時間が続いた大分だが、後半18分に得た2つの7mスローを高山が決め、逆転に成功した。「自分が打開してチームを引っ張りたかった」と高山。2スローとも同じコースに投げる強気の姿勢がチームを奮い立たせた。その後は得意の速攻で得点を重ね、大分が4年連続6回目の栄冠を手にした。

 苦しみながらつかんだ勝利は、全国春夏連覇に向けた教訓となった。

 

終盤に引き離した大分

 

2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜

PICKUP PLAYERS FILE

 

頼れるキャプテンが勝利に導く

 

利光良介(大分雄城台高校3年)

2000年5月20日、180㎝・73kg、滝尾中学校出身

 

 対峙する相手の重心を見抜き、俊敏な動きで防御を突破。一気にゴールを狙う。スピード、パワー、テクニック、そして観察眼を駆使して最も確率の高いシュートを決める。

 1点を争う白熱した決勝戦では、大分の固い守りに阻まれ、ゴールにたどり着けない苦しい場面が続いた。ただ、利光に焦りはなかった。「僕たちも守りには自信があった。しっかり守って確実に得点すれば点差は広がると思っていた」

 キャプテンとして仲間に声を掛け、得意とする堅守でリズムを作り、大事な場面では確実にシュートを決め、チームを勝利へと導いた。

 春の全国高校選抜大会では準決勝で敗れ、悔しい思いをした。全国高校総体の切符を手にし、「必ずリベンジする」と力強く語った。

 

 

(鶴田日出美)