大分東明高校 セブンズ優勝の勢いを15人制に持ち込む

2018/05/10
  • 高校総体

県高校総体直前特集 ラグビー#01 大分東明高校

 県高校総体のラグビー競技は今月19日から1回戦が始まる。今年も大分舞鶴が本命だが、対抗馬の大分東明は着実に力をつけている。県高校総体に向けて注目校を紹介する。

 

 全国高校7人制ラグビー大分県予選で優勝し、3年連続で全国大会の出場権を得た大分東明。15人制で絶対王者として君臨する大分舞鶴に迫る勢いを示している。県高校総体では第2シードとなった。白田誠明監督は「(大分舞鶴への)苦手意識を払拭できたと思っている。これまでは勝手に相手を大きくしていた。選手は自分たちがやっていることに間違いはないと確信できた」と手応えを口にした。

 

 7人制ラグビー(セブンズ)で展開した“テンポよく、巧みにボールを動かすラグビー”を15人制にいかに融合させるかがカギとなる。キャプテンの河村陸(3年)は、「オフロードパスなどセブンズでの特徴的な技術は15人制でも使えるので継続したい。東明はまだ(県内の15人制で)優勝したことがないので県総体で優勝して、花園(全国高校選手権)予選につなげたい」と話す。反応、判断、準備を瞬時に行えるようなシミュレーション練習が多く取り入れられ、7人制で培った技術を組み込んでいる。

 

 4月には1年生が23人加わり、そのほとんどがラグビー経験者。部員は総勢52人の大所帯となり、一気にチームのレベルは底上げされた。中でもフィジーからの留学生セコナイア・ブルとジョアぺ・ナホの2人は即戦力として期待がかかる。攻撃の核となるナホは、柔らかいバネのあるステップワークが持ち味。身長192cm、体重120kgのブルは、恵まれた体を生かした突進でチームを勢いづける。白田監督は「まだまだ彼ら(留学生)もチーム戦術や周りの選手の特徴など覚えなければいけないことがたくさんあるので、1、2カ月でフィットするかは疑問。ただ、彼らも一生懸命学んでいるので、周りがサポートして融合していくのかなと思う」と、あくまでも部員の一人として考え、特別視することはない。

 

 「チームが目指しているのは全国大会での勝利。セブンズの優勝はうれしいが夏の県総体、冬の花園に向けて15人制でも活躍したい。勝てるチームをつくりたいと思っている」と白田監督。7人制に続き、15人制でも県王者の称号を狙う。

 

展開ラグビーで15人制も優勝を目指す

 

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