九州高校体育大会 柔道男子 東九州龍谷 九州で見えた成長の手応え 【大分県】
2025/06/28
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このチームの強さは、決して派手さではなく地道な反復練習にある。日々の鍛錬の積み重ね、そして福岡の九州学院や佐賀商業といった強豪校への出稽古で得た実戦感覚が、いま実を結びつつある。また、県総体ではけが人なしで臨めたことも好結果につながった。「部員は3年生6人だけ。だからこそ、全員が自分の役割と責任を強く自覚している」と主将の浜野太陽(3年)は言う。1試合ごとに全員が「自分が流れを変える」という強い覚悟を持って畳に立つ。その気迫こそが、東九州龍谷の最大の武器だ。
各選手が、それぞれの思いを胸にこの大会に臨んでいた。西谷は「絶対に自分が一本を取る」と誓って畳に上がり、先鋒の敗戦後に試合の流れを引き戻した。全国総体という未知の大舞台に向け、選手それぞれはさらに一段、集中力のレベルを引き上げようとしている。
「全国では小細工は通じない。メンバー6人の総力で一戦一戦に集中し、元気あふれる自分たちらしく戦いたい」。大村監督の言葉には、チームへの信頼と期待が込められていた。
全国総体に初出場する東九州龍谷
(柚野真也)