全九州高校体育大会 柔道女子 強豪に挑んだ柳ケ浦が3位、夏前につかんだ手応え 【大分県】

2025/06/24
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 準決勝の相手、大牟田は全国でもトップクラスの強豪。その壁は高く、実力差を痛感させられる展開となった。それでも、山尾明監督は「気持ちで負けていなかった」と選手たちを評価する。勝敗の先にある「全国基準」を肌で感じられたこの敗戦は、7月の金鷲旗高校柔道大会、8月の全国高校総体に向けての貴重な財産になる。

 

 「日本一を目指す」と語るアナラの言葉は、悔しさと覚悟が入り混じる。住本は「九州で全国のレベルを体感できた」と語り、控えの菊陽葵(きく・ひまり、3年)は「チーム一体となった雰囲気をつくりたい」と前を向く。大会を通じて各自が役割と課題を明確にし、次なる挑戦に向けて一層の結束を誓った。

 

 今大会では、試合展開だけでなく選手同士の声かけや支え合いにも目を見張るものがあった。勝っても負けても互いの健闘をたたえ合い、次の一本を前向きに見つめる姿勢が、柳ケ浦の原動力だ。結果だけでなく、過程に価値を見いだせるその姿勢が、やがて大きな成果となって花開くはずだ。

 

試合後に笑顔を見せる選手ら

 

 

(柚野真也)

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