九州高校ライフル射撃選手権大会 県勢が表彰台独占 「最後の夏に響け、一射の覚悟」 【大分県】

2025/06/17
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 2位の椛田れりあ(別府翔青3年)は、予選では苦しみながらも決勝で一変。得意とするテンポの速い射撃に持ち込み、一気に調子を上げた。「スイッチが入った。やるしかないと思った」。自らに言い聞かせるように放った一発一発には、ライバルに負けたくない思いが込められていた。納得のいく内容ではなかったが、椛田のまなざしは、すでに次の舞台となる全日本高校生スポーツ射撃選手権を見据えている。

 

 3位の山田歩(東九州龍谷3年)にとっても、実りある大会となった。決勝で残った顔ぶれを見て「県総体と同じだ」と思わず笑みがこぼれたという。だからこそ、勝ちたかった。惜しくも3位に終わったが、「県総体より成長できた実感がある」と自信ものぞかせた。

 

 3人に共通するのは、「今しかない時間」に懸ける強い覚悟だ。高校で競技を終える秋吉は全てが「ラストチャンス」と語り、大学でも競技を続ける意向を示す椛田は「次につながる結果を残したい」と意気込み、山田は静かに闘志を燃やす。それぞれの「最後の夏」は、これから本番を迎える。

 

表彰台を独占した県勢の3選手

 

 

(柚野真也)

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