九州高校ライフル射撃選手権大会 県勢が表彰台独占 「最後の夏に響け、一射の覚悟」 【大分県】
2025/06/17
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由布市の庄内屋内競技場で行われた第49回九州高校ライフル射撃選手権大会。女子ビームライフル個人の決勝で、最後に残った3人は、いずれも県勢だった。緊張感が張りつめる中、照準を定めたのは、過去の自分、そしてこれからの自分。県高校総体でも表彰台を分け合った3人が再び並び立ち、それぞれの思いを胸に引き金を引いた。
頂点に立ったのは、秋吉柚奈(由布3年)。今春の全国高校選抜大会準優勝という実績を持つ実力者が、ここ一番でさらなる進化を見せた。決勝でも終始安定したパフォーマンスを貫き、大会新記録での優勝を果たした。「優勝はうれしい。自分の射撃ができたことが一番の収穫」と秋吉。緊張に揺れる中でも、自分にしか撃てない一射を追い求めた。1発ごとに目を閉じて深呼吸を繰り返し、心を整える。意識したのは「周りと比べないこと」。プレッシャーに勝ち、己に向き合う強さが九州王者へ導いた。
目を閉じて心を整える秋吉柚奈