県高校総体前特集 バスケットボール女子(3)藤蔭 信じる力が導く、変革と成長の道 【大分県】
2025/04/26
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県高校総体の前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権(南九対抗)の女子県予選は明豊が優勝した。1月の県新人大会を制した大分との2校が優勝候補の筆頭だが、虎視眈々(たんたん)とタイトルを狙うライバル校も力を付けている。県総体を前に実力校の現在地を探った。第3回は指導体制の変化を乗り越えた藤蔭を紹介する。
【チームパラメーター】( )は昨年の数値
オフェンス 7(5)
ディフェンス 6(10)
リバウンド 7(7)
シュート 8(5)
スタミナ 6(8)
高さ 5(5)
南九対抗の県予選で3位に入った藤蔭。県新人大会では4位だったチームが一歩前進を遂げた背景には、選手たちの主体性と、チームを率いる平川あいか監督との間に築かれた信頼があった。
昨年度までは芦川尚子、西山泰加の両コーチが指導してきたが、今春から正式にチームの指揮を執ることになったのが平川監督。アシスタントコーチとして昨年から練習に関わっていたとはいえ、ベンチでの采配は今大会が本格的なスタートだった。「引き継ぐものは引き継ぎつつ、でも、選手たちの成長を止めることなくチームを再構築していく必要があった。私が主役じゃない。選手が主役のチームをつくりたかった」
そう語る平川監督の姿勢は、選手との対話に現れている。練習メニューに限らず、寮生活なども含めて「どうしたい?」と問いかけ、まずは選手の声を引き出す。そして、その言葉をベースにチームづくりを進めてきた。
今春から指揮を執っている平川あいか監督