県高校総体前特集 バスケットボール女子(2)大分 勝利の記憶と敗戦の傷、重ねて強くなる 【大分県】

2025/04/21
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 県高校総体の前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権(南九対抗)の女子県予選は明豊が優勝した。1月の県新人大会を制した大分との2校が優勝候補の筆頭だが、虎視眈々(たんたん)とタイトルを狙うライバル校も力を付けている。県総体を前に実力校の現在地を探った。第2回は王者奪還に燃える大分。

 

【チームパラメーター】( )は昨年の数値

オフェンス 8(7)

ディフェンス 7(8)

リバウンド 6(7)

シュート 7(7)

スタミナ 8(7)

高さ 9(8)

 

 南九対抗県予選で準優勝という結果に終わった大分。1月の県高校新人大会を制し、勢いに乗って臨んだ大会だったが、決勝で明豊に敗れた。敗戦の背景には、実力以上に「チームの空気」が大きく影響していた。

 「初戦からチームとしての一体感がなくて、どこかふわっとした空気が流れていた」と語るのはキャプテンの緒方愛実(3年)。県新人大会で優勝したという自信が、気の緩みやプレッシャーに転じたのかもしれない。「おかしいと感じていたけれど、自分から言葉にできなかった」と悔しさをにじませたその言葉は、チームの精神的な課題を象徴していた。

 

 試合内容も大分らしいアグレッシブなプレーは影を潜めた。井場田卓監督は「前半はプラン通りに進んでいたが、後半は相手の運動量に付いていけなかった」と語る。守備の要・阿南希美(3年)がけがの影響で運動量が少なかった影響も大きく、ゾーンディフェンスやマンツーマンの切り替えがうまく機能しなかった。

 

パスを出せる点取り屋の緒方愛実

 

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