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全国高校総体 飛び込み男子 キレキレ演技で池辺寛人(別府翔青3年)が3位入賞 【大分県】

全国高校総体 飛び込み男子 キレキレ演技で池辺寛人(別府翔青3年)が3位入賞 【大分県】

 全国高校総体の男子3メートル板飛び込みで池辺寛人(別府翔青3年)が3位入賞、茶木壱星(大分舞鶴2年)は10位となった。

 前日の公開競技で実施された同種目のデュエットとなるシンクロナイズドで優勝した2人は、地元の応援に後押しされ予選を池辺がトップ、茶木が11位で突破した。

 

 予選の1、2本目は緊張で表情がこわばっていた池辺だが、徐々に声援が心地良くなった。昨年の夏から多くの大会で実戦経験を積み、場慣れしてきたこともある。「楽しくなって気分が上がった」とアドレナリン全開。最高の演技をイメージすると、普段の練習より空中回転のキレ、スピードが増した。

 

地元の声援が高揚感を上げた

 

 予選が終わり、決勝までの3時間。集中力を切らさず迎えた大一番。最終演技者(予選トップ)として堂々の立ち振る舞いで前半の5本を飛び、2位で折り返す。ただ、調子が良すぎた余り空中演技から入水までの0コンマ数秒に余裕が生まれた。キレすぎた体が逆にジャンプとマッチしなかった。そのわずかな時間のタメがつくれず、普段通りの入水ができない。それでも「この1年間はメンタルが鍛えられた。失敗しても引きずらない。次の1本で取り返せばいいという気持ちになれた」と池辺。これまでの苦い経験も加味した自分の中の「データベース」から最適解を探り、微調整を繰り返し、3位入賞につなげた。

 

 予選、決勝を合わせて20本飛び、「感覚はつかんだ」(池辺)。本日行われる高飛び込みは、昨年の全国高校総体で準優勝した得意の種目。ただ、今大会はパリ五輪の飛び込みで男女を通じ初めてメダルを獲得した玉井陸斗(須磨学園3年・兵庫)が出場する。池辺は「あいつはバケモノ。次元が違う」と話すが、「せっかくの地元開催なので、応援を力に楽しんで飛びたい」と気負いはない。三つ目のメダル獲得を狙う準備はできている。

 

表彰台に立った池辺寛人

 

 

(柚野真也)