全国高校総体 テニス男子 大分舞鶴対決に敗れたが、渡辺脩真(3年)が銅メダル 【大分県】
2024/08/15
- 高校総体
序盤は、4回戦で第1シードに勝利し、勢いに乗る渡辺がペースを握った。丁寧にコースをつき、同じスピンでもタイミングを変えて打つことでミスを誘った。最初にブレークポイントを取ったところまで計算通りだったが、松永の強烈なショットが増えると「自分もミスが出た」と渡辺。流れを引き寄せられず、松永のパワーに屈した。「悔しいけど、ここまで勝ち上がれた。悔いはない」と快進撃は止まったが、高校最後の夏に銅メダルを手にした。
同校対決を制した松永は、「脩真に勝ったことで、次も絶対に勝たなければいけないと強く思えた」と日本一に上り詰めた。渡辺は「仲間として誇りに思う」と喜んだ。
一緒に会場入りしたがアップは別々、試合まで顔を合わせないようにした2人。コートで「久しぶり」に会ったとき、互いに舞鶴カラーの緑のユニフォームを着た姿を見て、「カブッたな」と苦笑い。ライバルである以上にコンビ愛を感じたという。大会後はいつもと同じように仲良く会場を後にした。
決勝進出を決めた松永(手前)に「あとは任せた」と声をかけた
(柚野真也)