全国高校総体 剣道男子個人 県勢45年ぶりの日本一に輝いた山下剣希(明豊3年) 【大分県】
2024/08/09
- 高校総体
この日は個人戦3試合、団体戦4試合をこなした。1試合4分で終わる団体戦と、4分を戦った後も決着がつくまで延長戦が継続する個人戦では、ペース配分も戦略も異なる。岩本監督は「ここぞという場面でポイントを確実に取ってくれた山下であっても、団体戦と個人戦を交互に戦うのは難しかったと思う」と明かす。これまでチームをけん引してきた山下は、団体戦で優勝できなかった悔しさをあらわにした。「明豊の名を背負って試合ができる最後の大会だった。団体で勝てなかったことが悔しい」と涙を流した。
表彰式でようやく笑顔が戻ったが、個人で日本一に輝いたことよりも、団体で日本一を逃したことが脳裏から離れない。国スポには県代表として、今大会の団体戦を戦った明豊単独チームで臨む。「負けた悔しさを晴らしたい。県代表として戦うが、明豊らしい剣道をしたい」とリベンジを誓い、大学では「団体で日本一を目指したい」という。個人競技でありながら、「みんなで一つ」という意識は強い。これこそ明豊に入学して、3年間培った精神なのだ。
個人戦で日本一、団体戦は準優勝となった
(柚野真也)