全国高校総体 剣道男子個人 県勢45年ぶりの日本一に輝いた山下剣希(明豊3年) 【大分県】

2024/08/09
  • 高校総体

 業師の本領発揮。延長戦が始まって40秒が過ぎた頃、面を狙い飛び込んできた相手に応じるように、山下剣希(明豊3年)が返し胴を打ち込み、審判の白の旗が3本上がった。「無心だった。体が勝手に動いた」というその瞬間、全国高校総体の剣道男子個人戦の優勝が決まった。県勢45年ぶりの日本一であった。岩本貴光監督は「大技も小技も使える山下らしい剣道ができた」とたたえた。

 

 優勝の余韻に浸る間もなく、10分後には団体戦決勝に次鋒として出場。個人戦の快進撃と異なり団体戦は苦戦した。決勝トーナメント1回戦で一本負けを喫し、準々決勝、準決勝は引き分け。「剣道は個人競技といわれるが、チームのために戦える団体戦が好き」と常々言っていた山下は、個人より団体で優勝することを強く望んでいた。団体戦決勝では先勝されていただけに、「絶対に自分がポイントをとって次につなげたかった」(山下)が、引き分けに終わる。後続も盛り返すことができず準優勝に終わった。

 

技数の多さに定評のある山下剣希

 

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