夏の主役たち⑩卓球男子 九州王者は通過点、日本一に向けて上々の明豊 【大分県】

2024/06/27
  • 高校総体

 成長著しい嶋田は、粘り強いラリーを持ち味とする。これまで守備の意識が強かったが、九州大会では相手の返球が甘くなれば、角度をつけた返球で確実に仕留める術を覚え、戦術の幅が広がった。

 植木、嶋田の2枚看板に肉薄するのが利光。オーソドックスなオールラウンダーは、ダブルスではペアの長所を引き出し、強打で流れを引き込む。藤本賢司監督は「植木、嶋田でポイントを取るのがこのチームの狙いだが、利光が成長すれば楽な展開に持ち込むことができる」と期待する。

 

 昨年の全国高校総体の団体は準優勝。日本一にあと一歩及ばなかった。今年の目標は、もちろん日本一。藤本監督は「昨年は絶対的なエースがいたが、今年は試合ごとに順番やダブルスの組み合わせを変えてベンチワークとチームワークで勝負したい。8強から上は力が拮抗(きっこう)しているのでチャンスはある」と分析する。嶋田は「考え過ぎず、自信を持ってプレーしたい。受け身にならず真っ向勝負をして勝つ」と大一番に向けて気持ちを高める。

 

チーム一丸で日本一を目指す

 

 

(柚野真也)

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