県高校総体 サッカー男子 中津東が一戦必勝で勝ち上がり、7年ぶりの優勝 【大分県】

2023/06/06
  • 高校総体

 チームスタイルは毎年変わる。2年前の全国高校選手権に出場したチームは、ドリブルを中心とした個の技術で打開したが、今年は「前から守備をするチーム。強い相手でも(守備を)引かず、粘り強くプレスをかける」(立花)。首藤監督は育成方針を、「毎年部員が変わり、選手の特徴も変わるので、それぞれに合った形をつくればいい。その中で技術を身に付け、相手を目で見て、状況判断できるようにする」と説く。

 

 1点をリードしてからの試合運びは、無理に前線からプレスをかけるのではなく、相手にスペースを与えないコンパクトな守備陣形を整えた。大会前から守備整備の選択肢の一つとしていたが、選手が状況判断して最良の選択をした。後半12分には、上野祐輝(3年)がCKで勝負を決めた。「ゴールに入り込む位置は決まっていた。たまたまボールがこぼれ落ちたところに自分がいたが狙い通りだった」と胸を張る。

 前評判は決して高くはなかったが、「今日が一番大事な試合」と一戦必勝で勝ち上がり、7年ぶり3回目の優勝を射止めた。

 

7年ぶりの優勝となった中津東

 

 

(柚野真也)

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