県高校総体前特集 サッカー男子(4) 目指す方向性を言葉で具現化する中津東 【大分県】

2023/05/02
  • 高校総体

 5月20日に幕を開けるサッカーの県高校総体。今大会は実力が拮抗(きっこう)し、熱い戦いが繰り広げられそうだ。その中心となるチームはどこか。優勝候補となりそうな高校をピックアップして分析し、主将や主力選手に意気込みを聞いた。

 第4回は、下級生が力を伸ばし、攻撃力がパワーアップする中津東を紹介する。

 

昨年度の主な成績

高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部) 7位

県高校新人大会 ベスト8

全国高校選手権県予選 ベスト8

県高校総体 3回戦敗退

 

 個々のレベルが高く、勢いそのままに全国高校選手権に出場した2年前。先輩の輝く姿を見ていた1年生が今年、最上級生となり、下級生も全国の舞台に憧れ、入部した。部員は65人に増え、戦力が整いつつある。特に2年生は昨年のU-16 OFAリーグで準優勝した十時夢叶らが先発メンバーに名を連ねる。

 

 チームスタイルは、その年の部員の特色に合わせ形成することが多い。首藤啓文監督は「好みの布陣や攻守の形はあるが、選手たちがやりたいサッカーを決めた方が楽しいし、結果も伴う」と選手の意見を尊重する。話し合いの中で出てきた言葉を整理して、チームビルディングに反映している。4月に新1年生が加わり、これまで積み上げたことを共有するためには時間を要するが、コミュニケーションを図り、擦り合わせる作業を地道に続けている。

 

 吉岡頼星(3年)は「特徴のある1年生が加わり、攻撃力が上がった。勝ちにこだわる姿勢が強くなり、強度の高い練習ができている」と話す。守備のベースはある。県高校総体までに決定機の数を増やし、得点力アップにつなげることが課題だ。「(他校との)力の差はない。先制点を取って有利に試合を進めたい」(吉岡)と先手必勝で頂点を目指す。

 

中盤の底で試合をつくる十時夢叶

 

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