3年生、夏物語2022 vol.3 テニス女子 コツコツと努力を重ねた3年間が結実した野口愛菜(福徳学院3年)

2022/08/12
  • 高校総体

 毎日コツコツと努力を重ねた3年間だった。「体は小さいが、それを言い訳にしたくない」と、誰よりも早くコートに来て練習に取り組んだ。外部トレーナーの指導を仰ぎ、スクワットや足上げ腹筋で体幹を鍛え、股関節の可動域を広げるためのストレッチは帰宅後に毎日続けた。通学の電車では、その日の練習メニューや自分が感じたことをノートに記し、試合があった日は再戦に備えて対戦相手の特徴を記録した。努力は報われ、全国高校総体前にあった九州大会では個人シングルスで九州王者になる快挙を達成した。

 

 曜日監督は「努力家であり、自分で考えてプレーできる選手。何より楽しそうにテニスをする。それが彼女の魅力」と話す。高校最後の全国高校総体では「楽しんでテニスをしてこい」とだけ言って見守った。野口は伸び伸びとプレーし、全日程を終えた。「団体で結果を残せなかったのは残念だが、シングルスでは目標だったベスト8を達成できた。やり切った、悔いはない」と振り返った。全国高校総体を終え、テニスノートには「キツい練習もみんなで声を掛け合ったから乗り切れた。試合のときもみんなの拍手が後押ししてくれた。ありがとう」と記した。

 

全国高校総体ではシングルス8強入りした

 

 

(柚野真也)

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