県高校総体特集 サッカー男子④ 総合力と完成度の高さで圧倒する大分

2021/05/28
  • 高校総体

 技術の高い選手が多く、今年は選手に、よりボール保持率を高くすることを求め、局面ではコンビネーションで崩すスタイルを目指している小野監督だが、泥臭さも織り込む。県高校総体、その先の全国高校総体を見据え、「体力の消耗が激しい夏場でも自分たちのサッカーができるように走り込んでいる」と、例年以上に走るメニューを多く取り入れた。その成果は、球際や攻守の切り替えの速さで発揮されている。板井は「見ている人、プレーしている人が楽しいサッカーが、僕たちのサッカー。そこは変わらないが、勝つために何ができるかを突き詰めたい」と強調する。

 

 昨年は県内の主要大会で無冠に終わった悔しさがある。今年は結果はもちろん、試合内容にもこだわり、頂点を目指す。けがで不在のキャプテンの前園陽人(3年)の代わりにキャプテンマークを巻く板井は、「けが人がいることを言い訳にしたくないし、今いるメンバーがベストと言われるようにしたい。練習から士気を上げて、次の試合に臨みたい」と強い覚悟を示した。

 

中盤の底で試合を組み立てる板井成磨

 

 

(柚野真也)

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