県高校総体前特集 バレーボール女子③ 考え抜いた2カ月間が大きな自信となった国東
2021/05/08
- 高校総体
県高校総体まで1カ月を切った。バレーボール女子は圧倒的な強さを誇る東九州龍谷(東龍)に、どのチームが肉薄できるかが見どころとなる。第3回は打倒・東龍に並々ならぬ闘志を燃やす国東を紹介する。
4月18日にあった全九州総合選手権大会県予選(九総予選)の準決勝、国東は東龍と対戦しセットカウント0―2で敗れたが、両セットでそれぞれ20点以上を取り、接戦に持ち込んだ。1月の県高校新人大会では東龍戦にたどりつく前に敗戦。佐藤優介監督は「(新人戦準決勝の)大分商業戦ではあまりにふがいない試合をした。東龍を倒さない限り県王者にはなれない。本気で東龍に勝ちたいのか」と選手に問い、意識改革を求めた。
荒治療として練習メニューなど全ての権限を選手に委ね、佐藤監督は一切の口出しをせずに見守った。キャプテンの秋山聖奈(3年)は、「2カ月間、自分たちで何が足りなくて、どうすれば東龍に勝てるかを考えた。個人の基礎能力を高め、攻撃パターンを増やすことができた」と振り返る。佐藤花楠(3年)は最高到達点が295㌢に達するまでになり、川野永里子(2年)は相手のブロックを吹き飛ばすほどの力強さを身に付けた。
スパイクを打ち込む佐藤花楠