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#スポーツのチカラ 県高校総体 ライフル射撃男子 チームワークで苦境を乗り越えた由布が10連覇

#スポーツのチカラ 県高校総体 ライフル射撃男子 チームワークで苦境を乗り越えた由布が10連覇

 県高校総体ライフル射撃競技では、大会記録を更新するなど由布勢が活躍し、男子総合で10年連続10回目の総合優勝を果たした。通常より選手や応援の人数を抑えた大会となったが、由布高校OB・OGが大会運営の手伝いや応援に駆けつけるなど選手を支える環境が整えられた。集中力や精神力が成績に直結するライフル射撃において、今回の新型コロナウイルス感染症による練習の休止や大会の中止による選手たちのモチベーション低下が結果に影響することも懸念された。野畑卓宏監督が「キャプテンと副キャプテンを中心に、3年生がチームを牽引してくれた」と話すように、由布はチームワークで苦境を乗り越え、県高校総体に照準を合わせた。

 

 ビームライフルでは高塚日翔(2年)が大会新記録で優勝、布木宏幸(3年)が2位、石本史弥(3年)が3位と由布が上位を独占した。ビームピストルでは昨年12月に九州高校新人大会で優勝した森田竜成(3年)が優勝、エアライフルでは吉野桐馬(3年)が同大会初の優勝を果たすなど各種目で3年生が活躍し、総合優勝に大きく貢献した。

 

チーム一丸となって男女共に総合優勝した由布

 

 「県総体を開催しない県も多い中で、大会をさせてもらえたことに感謝したい。3年生にとってよい節目の場になった」と野畑監督。全国大会の中止を受け、学業に専念するために引退した選手の思いを背負い、一人一人がベストを尽くした。吉野は「打ちはじめと最後で緊張してしまった。狙っていた得点には届かなかったけれど初優勝はうれしい。優勝は3年間支えてくれた親との約束。この結果が恩返しにつながれば」と笑顔で大会を振り返った。高校卒業後も競技を続ける予定で「国体を目標にしていたけど今年はかなわなかった。卒業後も国体を目指して頑張りたい」と、次の目標に向けてさらなる自己研鑽を続ける。

 

エアライフルで優勝した吉野桐馬

 

 

(黒木ゆか)