なぎなた 福徳学院高校 全力120%で番狂わせ起こす

2019/07/28
  • 高校総体

全国高校総体の目標

上位入賞

 

 8月10日から始まる全国高校総体(インターハイ)のなぎなた団体試合に出場する福徳学院高校。「つなぐ」をテーマに粘り強く諦めずに戦い抜き、3年ぶり6回目の大会で上位入賞を目指す。特別な選手はいないが、格上相手には引き分けに持ち込み、勝機があれば全力で一本を狙う。部員は3年生2人、2年生3人、1年生2人と少数。高校入学を機になぎなたを始めた選手が多く、経験も少ないが、「技術は気持ちでカバーし、一人一人が足りない部分を補い、力を合わせた結果」(築城理恵監督)が今春の全国選抜大会で3位、全九州大会で準優勝となった。

 

 部員が少ないため、週3回ほど大分西との合同練習で実践経験を積み、体幹練習などで基礎体力を向上させた。また、試合の映像を何度も見返し、「何でこの動作に至ったのか」「他に選択肢はなかったのか」と、築城監督との問答で思考と行動を合致させる作業を繰り返した。

 全国選抜大会で好結果を残したことが自信となり、選手それぞれに責任感も芽生えたという。キャプテンの高村明(3年)は、「みんながチームを引っ張る気持ちが強い。私たちは高校から始めた人が多いので“全力なぎなた”で120%の力を出し切らないと勝てない」と、すべての試合で力を出し切る覚悟だ。

 

 高村と個人演技でも全国高校総体に出場する園南寺優姫(3年)は、「これまで3年間練習を頑張ってきた。このメンバーで1日でも長くなぎなたをしたい。自分たちはチーム力が武器だが、私たち3年生が引っ張って、勢いをつけたい。“これが福徳だ”というなぎなたを見せたい」と言葉に力がこもる。

 築城監督は「レベルは高くないが何が起こるか分からないのがインターハイ。そこに期待したい」と大番狂わせを予感させた。

 

全九州大会で準優勝し、大きな自信を得た

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