国体ジャイアントスラローム成年女子 阿南亜紀 納得の滑走

2018/03/01
  • 国体

 スキー競技から離れていた阿南だが、子どもがスキーを始め、競技に興味を持ちはじめたことをきっかけに、「もう一度、自分も競技をしてみたくなった」と昨年から始動した。普段は病院に勤務する小児科医。わずかな時間を見つけて体力向上のための陸上練習を自ら課し、まとまった休みを利用してスキー場で練習した。

 

 「やるべきことはやった」と納得した上で迎えた本番。高揚感はあったが冷静だった。「コースは荒れてなく状態が良かった。思ったよりウェーブが強くなく、視界も良好だった」と分析し、確実に旗門を通過し滑走した。「平均スピードが時速50〜70kmにもなるジャイアントスラロームは、そのスピードの中で速く、確実に旗門を通過することが求められる。強靭な体力とスピード感覚、平衡感覚、瞬時の判断力が要求される」と佐藤大郎監督。今冬の国体に数少ない女子選手として出場した阿南を労った。

 

 阿南は「機会があれば挑戦したい」と話し、来年の国体に向けて、確かな手応えと自信を得た国体となった。

 

 

 国体初出場だったが冷静に滑走した

 

(柚野真也)

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